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取り組みの言語化
言語化のための5つの質問
取り組みの言語化

多くの体育会学生は、競技で収めた成績や成果に焦点を当ててアピールをしようとします。しかし、企業が知りたいのは結果ではなく、目的を果たすためにどんなアプローチをしたのかというプロセスや、論理的な思考のもと、チャレンジしてきた経験です。結果はあくまで付属的なものであり、そこに至るまでの歩みをどれだけ具体的に示せるかが非常に大事です。成功体験だけを述べても説得力がありません。部活動の大半は、苦しい体験や失敗の連続だと思います。あなた自身がそこに対してどう向き合ってきたのかということにこそ、本当の価値があります。

体育会の活動の中で、どのような課題観や目標を持って、どのように考えどんなアプローチをしたのかを言語化することで効果的な自己PRをすることができます。

言語化のための5つの質問

​自らのスキルや経験を言語化し、うまくアピールするにはどうすればいいでしょうか。これを実行するには、自問自答を繰り返すことが効率的です。

以下に、言語化のための5つの質問を用意しました。是非、自分に問いかけてみてください。何度も思考し、自分の考えを明確にすることが大切です。
 

  • 大切にしている価値観とは何か。それは具体的に自分のどのような言動に表れるか。

  • 理想を実現するために取り組んだとき、どんな課題があったか。

  • 課題を解決するためにどんな手段を取ったのか。また、それはどうしてか。

  • 活動で辛かったことや悔しかったことは何か。

  • その状況と向き合ったときに何を考え、どう行動したか。
     

このような問いから、目標、現状、課題を明確にしていくことが大切です。

「〇〇という目標を持って取り組んでいましたが、当時の現状は△△でした。したがって□□が課題であると考え、××という取り組みを行った結果、目標に届きました。」

​このような形で取り組みを明確にしていきましょう。

役職は必須ではない

自己PRを考えるとき、部長や副部長、マネージャーといった役職がないからと、体育会系での経験を書くことをとまどう人もいるかもしれません。しかし重ねるようですが、企業は成果や役割そのものではなく、それによりどのような学びを得たのかに注目しています。 
たとえ役職についていなかったとしても、「ムードメーカーとしてチーム内の士気を上げた」、「新入生の相談役として、チーム内の問題を解決した」といったエピソードがあれば、自己PRでの強い武器となります。 自身が経験したエピソードをもとに、どのような学びを得られたのかを説明できるように振り返っておきましょう。

数値情報で具体性を

​部活動をもとに自己PRを作ろうとすると、「結果を残すことができた」、「未経験者に指導をした」といった具体性に欠け、内容がありきたりなPRになってしまうことがよくあります。そのため、「◯×年ぶりに記録を更新した」、「新入生△人の指導を行い、□人がレギュラー入りを果たした」といったように、具体的な数字を入れたエピソードを述べましょう。数値的な情報を取り入れることは、経験を印象付けやすく説得力が増す有効な手段になります。聞き手に興味を持ってもらうにはどうしたら良いのかを考え、具体性を強く意識しましょう。

役職は必須ではない
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