
体育会学生の強みと弱み
体育会学生の強みと弱み
体育会学生の豊富なスキルは、企業に多く求められるということは事実です。しかし、黙っていても採用には結びつきません。部活動で培ったリーダーシップや協調性、自律性を正しく理解し強くアピールできるようにしてこそ貴重な経験が最大限に生かされます。また、体育会学生ならではの弱点を
理解することでより論理的に経験をアピールすることができるでしょう。
ここでは、体育会学生の弱みと強みについて詳しく見ていきます。
自身の経験を明確に言語化するための手助けになれば幸いです。
体育会学生の弱み
精神論は仇となる
体育会学生の特徴として高い精神力があげられます。しかし、度が過ぎれば「結果が出ないのは努力が足りないから」「辛くても頑張り続ける」といった精神論を持ち出すことになってしまいます。問題が発生したときは、その原因や背景をしっかりと見定めた上で、具体的な解決策を導き出すことが大切です。持ち前のメンタリティを生かしながら、論理的に思考することを心がけましょう。
慢心は禁物
面接で「神戸大学生です!○○部に所属しています!」と言ったら簡単に内定を貰えると思っていませんか?答えはNO!
そもそも、体育会に所属しているだけでは内定は得られません。体育会に所属したことで得た力、強みを発揮したエピソードを面接官に伝えることで内定が得られます。
また、中には部活のOBや指導者といった繋がりからOB訪問や特別なオファーをもらうこともあります。しかしここでもエピソードをうまく言語化できていないと、意外にもあっさり落とされます。
体育会であることにあぐらをかかず、きっちり選考対策する必要があります。「その仕事は本当に自分に向いているのか」を冷静に考え、希望する職種や業種の研究を徹底しましょう。
体育会学生の強み
ストレス耐性の高さ ー体力・精神力ー
長年のハードな部活動の経験から培われた体力や精神力は、企業において重宝される重要な能力の一つです。
社会では、様々な場面(得意先への訪問、新規の営業先の獲得に向けた営業活動、資料の作成、得意先との会食など)で強いメンタルを軸とした会話力やタスク処理能力が生きてきます。さらには問題が発生した際のクレーム対応・ノルマ達成へのプレッシャーなど、高い精神力が求められる場面も……。
体育会学生は、さまざまなストレスに耐えてきた人が多く、企業にとっては一定のストレス耐性レベルがあることのサインと受け止めることができるのです。
結果を求めるストイックさ -継続的な努力ー
スポーツを通して、勝利を得るために、日々努力し試行錯誤してきた経験は社会でも大いに生かしていくことができます。
体育会学生には勝利に向けて最適なトレーニングや食事を検討し、行動してきた経験があると思います。ストイックに努力を積み重ねられる姿勢は、企業にとってもポジティブな側面を持つでしょう。
成果につなげるために、どんな目標を掲げ、どんな練習をし、どんな工夫をしたのか、そのような点を明確に示すことができれば、企業にもあなたの魅力が伝わるでしょう。
体育会は、それぞれが自身の役割を果たしながらチームや組織を一つにまとめ上げるために貢献します。組織の中で自分の役割を理解し、周囲の人や組織に貢献できる人材は重宝されます。あなたにもきっと協調性やリーダーシップをアピールできるようなエピソードがきっとあるはず。言語化して、強みとしてアピールしましょう。
変化に対応する能力
近年、体育会学生が企業に求められる理由に挙がり始めていることの一つは組織の変化に臨機応変に対応できる力です。
体育会では学生の入れ替わりや役割の変化に伴い、必然的に自分の存在意義を考え、立場に応じた対応を行う機会が多くあります。組織の変化が起きたとき、チームや個人の問題に向き合い、試行錯誤を繰り返した回数・経験値は体育会ならではの特筆すべき強みです。明確な目標に向かいながら思考を繰り返してきた経験を言語化することができれば、企業にも良い印象を与えられるでしょう。こうした変化への対応や、革新的なことへの挑戦は、まさにこれからの企業が必要とするものです。