体育会学生の就活の特徴
体育会学生の就活の特徴
運動部学生の不安や悩みとして多くの声が上がるのが、日々の忙しさから就職活動に充てる時間が十分に確保できないことです。
「先輩は始める時期が遅かった」「周りも初めてないから大丈夫」
就職活動は全学生、同じタイミングでスタートします。
部活での経験があるからと慢心せず、早いタイミングで就活に対して理解を深め、自身の経験を適切に言語化できるようにすることが何よりも大切です。
就活を早く始めるべき4つの理由を見ていきましょう。
1. インターンシップの大切さ
体育会学生の悩みとして、「企業・業界分析が進まない」「自己分析が進まない」「ESの負担が大きい」などの声が
多くあがります。これらの悩みは全て時間的な制約に起因していると考えられます。
下図は、インターンシップの参加状況を一般学生と比較した結果です。これを見ると、インターンシップと部活動との両立の難しさが伺えます。
しかしながら、インターンシップは企業を知り、選考対策を進める上で最も効率的な方法と言えます。インターンシップにも様々な種類があり、限られた時間でも参加可能なものも多くあります。このような事実を理解した上で、インターンシップについて調べ、参加してみることが就職活動の第一歩として非常に重要です。時間に限りがあることを意識した上で、どのように就活に取り組めば効率的であるのかということを今一度考えてみましょう。
2. 就活に対する視野
体育会学生の特徴として組織での時間が長くなるために狭いコミュニティで完結してしまうということがよくみられます。部活、授業、バイトで毎日が完結してしまい、部外の組織や他の就活生との交流が少なく、限定的な情報で判断をしてしまう傾向があります。「先輩の就職先だから。。」「経験を活かせそうだしとりあえず営業。。」
業界全体や仕事内容、働き方について深く考えず、表面だけをみて判断してしまい、ミスマッチになることはよくある話です。OB訪問や就活コミュニティの利用など、情報収集にも様々な方法があります。根拠を明確にし
多角的な視野で判断をすることを心がけましょう。
3. 経験の言語化
採用担当者から見た体育会学生の課題として声があがることの一つは、体育会での経験をうまく言語化できないことです。せっかくの貴重な経験も伝えることができなければ意味をなしません。言語化できない結果、自分の価値に気づけず、企業にもアピールができません。スポーツには感覚的に問題を解決していく側面があり、ロジカルに理解し言語化できなくても先に進めてしまう部分があります。また、毎日のハードな部活動が当たり前になり、外から見ると特筆すべき経験を見逃してしまうこともよくあります。
自身の経験をロジカルに言語化し、伝えたいことを明確にしておきましょう。同一コミュニティだけでなく様々な視点から、評価してもらうことも大切です。
4. 就職活動の早期化
就職活動を始める時期は、年々早くなっている傾向にあります。
早期に行われるインターンシップへの参加者は年々増加傾向にあり、早期選考を行う企業も増加の一途を辿っています。
先輩の就活経験を参考にすることは大切ですが、「先輩も始める時期遅かったから自分も大丈夫だ」とは思わず
今一度、自分の就活プランを見直してみましょう。
「もっと早く就活しとけばよかった」と後悔する人はいますが、早く始めて損をしたという人はあまりいないでしょう。限られた時間を有効に活用していきましょう。